とにかくSexyZoneの『XYZ=repainting』がすばらしいので(略)③ 聡マリ絶好調のIgnition Countdown
先月14日に発売されたアルバム「XYZ=repainting」。
全曲レビューしようと思っていながらちょっと時間が空いてしまいました。
なにかと話題のLove-tuneの単独公演に向けて曲入れしてたんで…。
今回もただただ私の主観的なレビューを適当に放り投げていく感じです。
3曲目は『Ignition Countdown』!
14.Ignition Countdown
聡マリがキーポイントの『Ignition Countdown』。
まず曲の概要ですが、作詞はROCK THA TOWNも担当されているEMI K. Lyn、作曲はFredrik"Figge"Bostrom、Susumu Kawaguchi、佐原康太 とこちらも共作曲ですね(敬称略)。
前のレビューでも名前が出ているFredrik"Figge"Bostromさん、言わずもがなこのアルバムでの主軸(のひとつ)になっている方ではないでしょうか。
邦楽の定番構成とはちがって、ABサビみたいな曲の遷移を辿らない曲が多いのはこの共作(co-write)もあるからだと思います。
曲調はほぼ打ち込みのロック調です。コンサートで盛り上がりそう…!途中で特効がぶっこまれそうな勢いのある曲です。
初っ端から聡マリ!
今回のアルバムで二人のパートが大幅に増えました。もうこの曲はそれをとにかくアピールしている曲です。
1ヴァースからの譜割を見てみると……
衝撃的熱視線で今運命が Countin’Down →聡
言葉さえ忘れるほど Fallin'Now →聡
もう君しか君以外は見えない Can'tDeny →風磨
絶妙な距離感で焦らす仕草 Ignite →マリウス
誰も彼もイチコロ 痺れるほど Get me high →マリウス
もう拒めない熱くなる感情に Lose my mind →健人
この後ブリッジ部分に勝利くんのRAPが入ってきます。
満を持してきました感満載の譜割……!
聡くんの軽やかで跳ねるような声で始まり、テクニカルな風磨くんのパート、甘く伸びやかなマリウスくんのパートと続き、エモーショナルな健人くんの声で終わるこの冒頭部分。そしてコーラス(メインパート/サビ)に続く繋ぎの部分に勝利くんのRAPという、初手で思いきり胸ぐらを掴んでくる構成になっています。
これだけ見てもこのアルバムのディレクションの方向性がはっきりとわかります。
今まで3人メイン構成だったのを5人がっつりにしていくことで、今までハモりで活用されていた2人の声を主軸へシフトチェンジしています。
声質や歌唱法の差と聡マリ
聡マリの歌い方はどちらかと言うとクセが少ないんです。
健人くんはとても感情を乗せるのがうまくて、ピアノと同じ様に強弱をつかいわけ緊張と弛緩をうまく織り込んで歌い上げるのが得意。
発声の仕方のバリエーションも持っていて、今回はエモーショナルな言葉の始まり、針のような突き刺さる声で歌っているのもおもしろいです。
風磨くんも同じように感情を乗せるのがうまいのですが、健人くんと違うところは彼が打鍵楽器なら風磨くんはギターのような弦楽器系です。わかるかな……。エレキだとエフェクターを噛ませると表現の仕方が変わるのですが、風磨くんは声の出し方の引き出しが多いのでそんなイメージです。フェイクは安定の風磨くんですね…声がエロい。
そして勝利くんですが、独特な声質(ハスキーでやわらかい)と独特な歌唱法(フレーズ終わりの音にビブラート)は特徴的です。平坦な、クールな発声なんですけど、最後のブリッジ部分の鳴くような哀愁が漂う歌い方は秀逸ですね。よびすてとか、ちょっと寂しい感じの曲だと心に沁みます。
インタビューでも「個性的」と度々自分達のことを評しているのですが、歌声のバリエーションも個性的だなと感じています。
聡マリの二人は、これまでハモが多くてあまりメインのフレーズを歌うことが多くはありませんでした。あるにはあるけれども本当にワンフレーズ単位が多く、5人曲の譜割にこれだけ食い込んでくるのは初めてだと思います。
まだまだメインで歌って来た3人の表現力には足りないところがあるなと感じているのですが、これからこういった譜割の曲が増えていくにつれもっと魅力的に変化していくのかなと期待してしまう曲です。
コンサートが待ち遠しくて寝れません…。
あと風磨くんお誕生日おめでとう!
1:Unreality◆
2:PEACH!
3:ROCK THA TOWN
4:Birthday for you
5:ぎゅっと
6:プンププンプン
7:Fantasy〜1秒の奇跡〜
8:名脇役
9:よびすて
10:Unreality◆
11:Pheromon
12:ラブマジ
13:Ignition Coundown
14:フィルター越しに見た空の青
15:最後の笑顔