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とにかくSexyZoneの『XYZ=repainting』がすばらしいので(略)②〜みんな大好きUnreality〜

2/14にリリースされたSexyZoneのニューアルバム『XYZ=repainting』の全曲レビューをしていきたいと思っているのですが、このアルバムでもう一つ主軸になる曲『Unreality』を早速!
今回もただただ私の主観的なレビューを適当に放り投げていく感じです。

 

 

10:Unreality

突然10曲目なのは理由があります。3つほどポイントがあるので箇条書きで書いていきます。

 

①今回のアルバムで3曲もクレジットされている『Fredrik”Figge”Bostrom』さんの楽曲だから

すべて一人というよりは共作なのでひとくくりにはできないのですが、過去には『Cha-Cha-Cha チャンピオン』を作曲しています。少し調べるとノルウェーのコンポーザーということがわかりました。
同アルバムでは同様に共作で『プンププンプン』『Ignition Coundown』もクレジットされていて、他のジャニーズ作品だと嵐の『I'll be there』、Kis-My-Ft2の『PICK IT UP』にも名前が記載されてます。

SexyZoneもですが、最近の楽曲制作では共作がかなり用いられているようで、SexyZoneも2012年リリースのアルバム『one Sexy Zone』から海外のコンポーザー複数での共作作品が多数あります。

北欧が多いのは音楽の最先端なのかそういうツテがあるのか、業界の人ではないので詳細はわかりませんが、最近のジャニーズ楽曲も海外発注の曲が多くなってきましたね。

 

②ラジオで先行公開されたときに(私の周りでは)反応がよかったから

この曲、みんな始めに聞いたときにびっくりしませんでしたか?
ジャニーズの楽曲は前述した王道の馬飼野ソングがあるからか、独自のストリームを持っていたように思っていたのですが、ここにきて『repainting』の名にふさわしくサウンドも一新してきました。
スタイリッシュ”や”おしゃれ”といったワードがメンバーからもよく聞かれたのですが、この楽曲はまさにそれを耳で感じさせてくれる曲です
なぜ反応が良かったのかは推測するしかないのですが、私個人では
・流行の曲調
・ジャニーズっぽくない(目新しい)
という感じでしょうか。
王道ドルソングもいいですが、こういった個々人の声色や歌唱力で色がつけられる曲はめちゃくちゃ好きです。
音の深掘りはあとで。

 

③今までとは違った5人曲だから

前述でもジャニーズっぽくない、と書きましたが、こういった曲調はソロ曲でない限り採用されないと思っていました。
SexyZoneの名前が”マイケル・ジャクソンのセクシーさ”からきているのは周知のことですが、『one Sexy Zone』から続いていたそのコンセプトからのステップアップとも言えます。
これも後述で詳しく。

 

2)ここからがレビューです。長い!

さて、今回も前置きが長くなってしまいましたが、この『Unreality』、すごく今っぽい曲です。
まず、サウンドは2016年あたりから流行りだしたEDMの一つ、トロピカルハウス(だと思ってます)。最初に聞いたときに風磨くんがソロ曲で歌いそうな曲調だなという印象でした。
前回の『Welcom〜』の風磨くんソロ『But…』はダブステップ調だったのと、2016年のサマパラでEDMのアレンジをかけた曲がいくつかあったので、多分EDM好きなんでしょうね。

ソロ曲ではありそう、だけど5人曲でこの曲、は結構新しいチャレンジなんだと思っています。
前述した通り、SexyZoneのコンセプトはデビュー後から”マイケル・ジャクソンのセクシーさ”がベースになっているので楽曲もそういった曲調が多くありました。


どちらかと言うとポップだったりファンク、ロックとベーシックな生音系サウンドだったのが、ここにきて一気にテクノに飛躍してしまうのは面白いです。かと言って全部が全部EDMなどの打ち込み系サウンドになったかというとそうでも無く、特にシングル曲は王道J-POP色が強いので、振り幅が広がったんだと思いました。
前述した”ステップアップ”ですね。

 

歌本体は、コーラスベースですが、マリウスの声が初っ端からリピートするメロディに乗っています。
構成が日本の曲構成(ABサビ)とは違うので伝わるか微妙なんですが、
最初のブロックを勝利くん、聡くんが歌い、次をマリウスの導入から健人くん、風磨くんと繋いでいき、また勝利くん、聡くんとパートがわかれています。


これめちゃめちゃすごいですよね。
今まで聡マリはコーラスで入ったり、歌本体で入ってくることはあってもかなり短いフレーズでした。
それがほぼ同じ量の譜割になってます。実際のところ、みんな安定した歌唱力をもっているので聞いていてもったいないなと思うところがたくさんあったのですが、これですごく解消されました。

 

今回のアルバム全編に通してなのですが、マリウスのネイティブな発音を生かしたコーラスワークが随所に見られます。
あと自担が聡くんだからというわけではないのですが、地声の少しハスキーさの出たラップパートがとても新鮮でした。
今までラップといえば風磨くんだったと思うのですが、風磨くんは声をわざとひずませてラップパートを歌うのに対して、聡くんの地声は倍音が聞き取りやすく、ラップだとひずませなくても喋り言葉に近くなるからかハスキーになるんです。
元の歌う声が薄いのは、NHKシブヤノオトで『ぎゅっと』を披露した際に、変声期を経て声のコントロールが難しいと言っていたことに関係しているのかなと思います。
実際声変わり前の『SexyZone』だと結構太い声なので、今後少し落ち着いたらまた声が変わっていくかもしれません。

 

ふまけんの二人は持っている引き出しが多いなと思った曲でもありました。
二人が歌うパートにはファルセットだったり息を抜いたり、フェイクを入れたりとかなり多彩な声が入っています。
また健人くんが歌うラップパートも声の質感が違っていて初めて聞いたときに誰だかわかりませんでした。
t-や-tyの発音がネイティブっぽかったんですよね。
最初から結構クセの強い歌い方の二人ですが、ソロ曲で着実に経験を積み重ねていってるんだなと感動しました。

 

3)声質の違いについて(蛇足)

SexyZoneにハマったのが最近すぎるのですが、私が感じている魅力の一つに個々の持っている声質というのがあります。
おおざっぱに分けると
・ふまけん
・勝利くん
・聡マリ
なんですけど、楽曲を聞くと1作目からこんな感じなのですごいなと思ってました。

 

デビューが早かったり、Jr.の経験が少ないメンバーのいるグループだと、必ずコーラスが入ります。
大概ユニゾンも多いので声の聞き分けが難しいのですが、SexyZoneはコーラスが入っても聞き分けられるし、上記の3つがうまく響いてコーラスに負けません。

 

ふまけん –—— ビブラート多め、声にしゃくりが入る、歌詞の始まりの音に重さをかける、声質が似ている
勝利くん –—— 歌詞の歌い終わりギリギリの特徴的ビブラート、ハスキー、母音に重さをかける
マリ –—— 伸ばす音にビブラートなし、ストレートな歌い方、声質が似ている

 

ふまけんと聡マリのシンメ感は、やはり伸ばしたときの声質が似てるからだと思いました。
とくに今作は歌構成が違うからか上記をものすごく感じました。
5人が重なってもちゃんとうまくハマるのは魅力的です。

時間があるときにここらへんも書けたら楽しそうですね。

 

 

あーもっとお布施したい。

 

1:Unreality
2:PEACH
3:ROCK THA TOWN
4:Birthday for you
5:ぎゅっと
6:プンププンプン
7:Fantasy〜1秒の奇跡〜
8:名脇役
9:よびすて
10:Unreality
11:Pheromon
12:ラブマジ
13:Ignition Coundown
14:フィルター越しに見た空の青
15:最後の笑顔

 

XYZ=repainting(初回限定盤B)

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XYZ=repainting(初回限定盤A)

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XYZ=repainting(通常盤)

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