世界は煩悩でできている

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V6の歌が病みつきになる理由を考えてみた

最近強火でひたすら曲を聴いております。

正直アイドルの曲は、「歌わされている」ものであり、そこは商品としての歌だけしかなく、作曲家や作詞家の力の割合が多いと思っていました。

まぁ20年〜15年前のV6を好きだったときは間違いなくそうだと今も思ってるんですけど、最近回帰してからは今の彼らは違うんじゃないか思って、ちょっと考えてみることにしました。

 

6人の声を考える

回帰するきっかけの大きな割合はコンポーザーだったんですが、聞いていくうちにそうではない、6人の歌声にも魅力を感じています。

※あくまでも一ファンの考察です

※敬称略

坂本昌行

言わずもがな6人の中心として歌っている。安定した声質と歌唱力。ドラマチックな歌い方でビブラートをよくかける。歌いだしの最初の音に力をかける傾向があり、そこがちょっと昭和的といえば昭和的。歌うことは与えられたものだと思っているのではないだろうか?ステージに上がって演者として歌を歌っている感じがする。悪い意味ではなくて、プロい。『君が思い出す僕は君を愛しているだろうか』はたっぷりその魅力を堪能できる。

井ノ原快彦:

坂本と並びメインボーカルの扱い。さわやかな声だけどアイドルではなくミュージシャン寄りのイメージ。坂本と並ぶ歌唱力とちょっと哀愁のある声質が特徴。ギターも弾くし作曲もやるからか歌い方にこだわりがありそう。ビブラートのかけ方絶妙だと勝手に思ってる。

『Timeless』はその哀愁ある声を、『BING♂』ではヤンチャな力強い歌声が聞ける。

歌番組の生歌だと少しテンポが遅くなりがちなのはタメなのか、モニターが微妙なんだろうか…。

長野博

トニセン三人の中では、80年代アイドルの正統派。歌唱力は高くはないが、アイドルとはこれ!というくらい優しい癒される声で、少し擦れた甘い声に、高音がきれいなのでコーラスとして使うとすごく映える。『kEEP oN.』でのソロは色っぽくて好き。

『BING♂』の裏声と思いきり低い声は意外性があって、新しい可能性を見た気がする…。

※あれ長野クンだよね…?

森田剛

昔は顔と声質が合致してたけど今となっては違和感があっておもしろい声。

初期のラップは声が甘過ぎてハマりがよくなかったが、長年の積み重ねか、吐息+甘い声でのラップは、感情がうまくのって、上手下手というレベルでは語れない、『好い声』。特に『官尾』はその吐息まじりの甘い声をいかんなく発揮してる傑作。『DO YO THANG』もトラックがすごく良いので今の森田剛が歌ったたら良いんじゃないだろうか。

歌声は長野と同様アイドル声。上記でも書いたように歌唱力があるがといえば微妙だが、感情を表現できる歌い方は6人のなかでもトップレベルだと思う。ソロになると声質もあってか弱くなるが、chara作曲の『candy』のような、ちょっと力の抜けた曲だと最高。普段は低音組と合わせた方がその声が際立つ。

三宅健

低いのか高いのか、かなり特徴的なパンチのある声。

森田と同様にラップの割合が多いが、ソロラップより森田との合わせ技のほうが映える。喋る声は気だるげな声質なので、そういった方向性のラップだと声がクセになってハマる。『GUILTY』の掛け合いが本当に良い!

アクセントになる声質は歌でも同様で、低音組と合わせた方が特徴のある声が活きて良い。ソロだと特徴ありすぎて一瞬戸惑うが、慣れてくるとなぜか中毒性のある声で、母音を強く発音する、舌足らずの歌い方がたまらなく可愛くて悶える。

一番効果的に使ってるなと思った曲は『大人Guyz』、『Supernova』。

オートチューンとの相性はピカイチ。

岡田准一

話し声と同様の柔らかい声。声質は井ノ原長野を足して2で割ったような感じ?

超素直に歌うというか、あまりいい言い方では無いけど特徴がそんなにない。こだわりが無いのか、逆に言えば何色にも染まれる。”音”として使える、グループには欠かせないパーツ。歌を聞く度にイメージが変わる。

カミセンだと高音ふたりをしっかり支える低音が出せるし、彼がいい繋ぎ役になっている。『大人Guyz』はそれがすごくわかる曲。『ありがとうのうた』は珍しくビブラートをかけている声が聞けてちょっと珍しい。

岡田師範は歌声はアイドルなんだよね。そのギャップ良い!

 

それぞれの声が役割を持っているすばらしさ

個人的に、歌はうまいだけじゃ足りないと思っている。

だって歌うまい人なんて世間にはたくさんいるわけで、その中で”売れる””売れない”が出てくるってことは、+αのパワーが存在するはず。

V6のメンバーはみんながみんな歌がうまいとは言えないけれど、それぞれ個性を持っていて、役割があって、それが組み合わされた時のパワーがすごいんだと思う。

それはここ最近のディレクションやってる人がその個性を生かす戦略を取ってるから。

と勝手に思ってる…

並列化することで歌はうまく聞こえるし、耳障りが良くなる。

でもそれって、なんか味気ない。

初期のV6はメインボーカルに坂本井ノ原を据えて「うまく聞こえる」用に加工されていたと思う。トラックメーカーは有名どころを使って、キャッチーな曲も多かったけど、『V6の声』ではあってもそれ以上でもそれ以下でもなかった。それは『アイドル』としては正しいのかもしれない。最初のうちは、間口は広くなければならないから。

若さのパワーがあるときにはそれで良いかもしれないけど、10年15年と年数が経って、もう若さとか勢いとか勝負できなくなってきて、だからといって後発のアイドル達とは違う『何か』を持っていなければならない分岐点が訪れたとき、彼らは(彼らのブレイン達は)『歌』の力を信じたんじゃないのか。

ゴールデン枠の番組が終了し個々の活動が増えていく中、グループとしてどうやって存在したら良いのか、更に新しい客層を取り入れる為には何をしなければならないか。

何が彼ら達の色となるのか、試行錯誤があったに違いない。

そしてだからこそのチャレンジがたくさんV6には詰まってる。

 

だから病みつきになるんだ!

『プロアイドル』の彼らの、音楽に対するチャレンジは(スタッフを含むチームとして)本当にすばらしいと思う。

心に残る楽曲が制作できるチームって、希有。『歌うだけ』という役割が普通のアイドルだから。

制作に関わることを良しとしない人ももちろんいるだろうけど、それができたからこそ病みつきになっちゃうんだよ。

興味が湧いた人は是非『Oh! My! Goodness!』聞いてね♡

 

 

Oh! My! Goodness!

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